食の今をみつめて、社中員の現場体験記

2005大朝田植えツアーに参加して

「農」に興味があり、様々な場所で知り合った百姓の所で色んな手伝いをさせてもらっている。田植えの手伝いは通産3シーズン目。今年で2年目となる和楽社中の田植えツアー参加者の中では最もベテラン?になりますが、さて今回のツアーはどのような体験になったのでしょうか。京都精華大 環境社会学科のじゅんやがレポートします。


■2反5畝を一本一本手植えします。
 田植えの朝。ケンゾーさんが丹精こめて育てた苗は、元気そうに田んぼの隅にある苗箱の中で背比べをしていた。
苗箱の中いっぱいに育った苗を取り、水路で土を洗い流す。土が取れたら、腰かごに入れていく。
腰かごいっぱいになるまで苗を入れて、田の向こうの端まで行けるかどうかわからないぐらいらしい。田の広さは約2.5反広い田んぼだ。向こうまで行くのが凄く大変そうな感じがする。一本一本手で植えていくのだから。

腰につけたかごに、洗った苗を入れて田圃に入っていきます。途中で苗がなくならないようにたくさん入れて!

   

苗箱の中いっぱいに育った苗を取り、水路で土を洗い流す。

■さあ今年も田植えがんばるぞー!
 最初は腰かごに苗が沢山入っているから、カゴが結構重たい。でも、一本一本田に植えていくごとに、腰かごが軽くなる。腰かごが軽くなれば、一本一本ではあるが、田に苗が植わっていく。田に苗が植わっていくと、はぁ疲れたなぁというとき。前を見ると壁ではなく、田があり、山があり、自然の世界が広がっている。また、後ろを振り返れば自分の植えた、苗が、真っ直ぐに植わっている。だんだん前に広がる田が小さくなり、前に広がる田が小さくなると、腰かごも軽くなるし、後ろには植えた苗がまっすぐに植わっている。田に苗を真っ直ぐに植えるというのも簡単なことではない。去年まではどうしてもフニャフニャ曲がってしか植えられなかったそうだ。通称、蛇行ヤンキー植え。でも、今年からは一味違う。和の道具「六角」があるからだ。

■現役で活躍する和の道具。
 田植え道具「六角」(リンク参照)。一見、鉄製のようにも見えるが、木製である。障子などを作る建具屋さんが作ってくれるそうだ。最近はどこの農家も機械上で、使わなくなったということで、近所の農家からケンゾーさんが頂いたそうだ。この横から見ると六角形になっている「六角」を田に水を少し張った状態で、田んぼの中を転がしていく。そうすると、田に正方形の升目ができ、その正方形を形どる線の交点に一本ずつ苗を植えていく。このようにすれば、苗が曲がる蛇行ヤンキー植えは防げるのだ。なぜ、苗を真っ直ぐに植えなければならないのか?それにも理由がある。手で刈り取るならば曲がっていても良いのではないか、と思うかもしれないが、除草作業をするとき、稲が曲がって植わっていると「田車」(準備中)という除草機が使えない。これは苗と苗の間を真っ直ぐに動かす事によって、突起が付いたローラーが回ることによって、雑草を土の中に埋めてしまうというこれも和の道具だ。これを使えるようにするために真っ直ぐ植えなければならないというのもある。
ただ、六角を使えば、正方形の升目が真っ直ぐにできるか?というと、これまた問題で、六角を真っ直ぐ転がすというのにも技術がいる。それは代かきと言って、田を平らにする作業をする時、きれいに平らになっていないと、六角が土に足跡を残してくれない部分が出てくるからだ。

 


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