和楽社中の面々は戦前の映画から、七和三洋の日本の暮らしを探しています。これがいいんです。おもしろいし、おじいちゃん世代のことも分かるし、とっても勉強になります。みなさんも是非ご観覧ください。
 このコーナーでは、その映画から見ることができる日本の暮らしをご紹介します。着付け教室では脚得てくれない日常の着物の着方から、伝統工芸品でない日常の道具の使い方まで。そこには生きた日本の暮らしがあります。


 

お引っ越しの風景、段ボールなんてありません

 

引っ越しです。トラックはあります。

 
 

でも段ボールはありません。すべてワラで包まれています。


 

こんな具合に積んでいます。

 
 

さようならー。



 

火鉢のオンパレード

 

お父さんは火鉢は、お換算の近くには針箱があります。

 
 

こんな感じの風景になります。


 

あらー奥さんどうしたの。お母さんにとっても火鉢は大切な道具です。火鉢の隣にはちっちゃいcあぶだいが置かれています。

 
 

お母さんにとっても火鉢は大切な道具です。火鉢の隣にはちっちゃいcあぶだいが置かれています。



 

時代の最先端、モガは職業婦人

 

当時のファッションリーダーである多くのモガは職業婦人。つまりOLでした。都会で暮らす彼女たちは、現金収入があり、田舎とは違う生活を営んでいました。

 
 

外国語を操れる人の多くは、秘書やタイピストとして働いていました。指輪もはめていますよ。


 

うちでは着物や洋装ですが、会社では今と同じようにスーツを着ています。

 
 

第一次世界大戦や関東大震災などを経て、日本は工業化と都市化が急速に進みます。 経済の発展に伴って、新しい仕事が生まれ、女性の就労機会も広がっていきます。
その仕事は事務員やタイピストこのような新分野の仕事に就いた女性たちは「職業婦人」と呼ばれました。 職業婦人たちの多くは、高等小学校や高等女学校を卒業後、結婚までの一時期、就職して働いていました。女性が働くことに対して偏見は根強かったですが、彼女たちは周囲から先進的な女性と見られることもありました。モダンガールの多くはこういった給金取りの女性たちです。
さらに、女性による権利獲得や社会的な地位の向上を目指す動きが盛んになり「母性保護」や「女性の自立」のあり方をめぐって論争が展開されるようになっていきます。
この頃、都市部の俸給生活者(サラリーマン)の妻として一家をきりもりしている女性を、はじめて「主婦」と呼ぶようになりました。



 

火鉢は居間の中心的存在→火鉢について

 

戦前の映画を見ていると火鉢は必ず出てくる道具です。特に庶民のうちには必ず出てきます。火鉢は暖まるだけでなく、ものを暖めるためにも使います。タバコの灰皿にもなります。長い柄のキセルがほしくなりますね。

 
 

道具として多用途であるということは、自然にうちの中心的存在になります。火鉢を囲んで話も盛り上がります。でも話がとぎれたときなんか、何気なく火鉢の住をいじったりして、会話を埋めてくれます。火鉢はそんな装置でもあります。
ここでは火鉢が移っていますが、これが都会のお金持ちになると長火鉢といって木製の四角い火鉢になります。



 

火鉢はトースターにもなります→火鉢について

 

あー、さっきの網にパンをのせています。なんと火鉢がトースターになりました。

 
 

あー、さっきの網にパンをのせています。なんと火鉢がトースターになりました。


 

ほら、こんがり焼けたパンを食べています。もちろん紅茶のお湯も火鉢で温めてあります。

 
 

ポイントは火鉢で何でもしてしまうこと。つまり日本の道具の機能『多用途の機能』ですね。寒さをしのぐ暖房であり、お湯を温めるポットであり、パンを焼くトースター。もちろん炭はライター代わりに、火鉢は灰皿にもなります。
電子レンジじゃここまでいきません。
現代の家電や家具は一つの機能しか持たない。たとえばベッドは寝るだけですが、布団は着物を下に敷いて寝押しするのにも使います。アイロンですね。
一つの道具が何種類もの機能を果たす。つまり 日本の暮らす空間にはものが少なくて住む。これはものが少なく、貧しいのではなく、全く逆なんです。ものの少ない贅沢な思想であり、知恵なんです。



 

通勤今昔物語

 

都会の女性は独身の場合、多くは働いています。今はOLと呼ばれていますが、当時は『職業婦人』。タイピストや看護婦さん、サービスガール(女給さん)が多いです。またこの独身の職業婦人があのモダンガールなのです。

 
 

みんな洋装ですね。昭和初期になると都会ではサラリーマンが多くなってきます。


 

電車通勤です。電車ですよ。汽車じゃありません。上にパンタグラフがついています。

 
 

電車のシートはベンチシート。社内で新聞を読む風景は今と変わりません。とても戦前とは思えませんね。


 

この風景だってカラーにして、帽子をとったら今とあまり変わりません。まだまだ和楽な暮らしも可能かも。

 
 

出勤簿は判子を押してと。さあ、働くか。



 

自宅の電話はとっても貴重品

 

自宅に電話のある人はほとんどいませんでした。やっぱりお医者さん、政治家、お商売屋さんや役所、大きな会社など一部の人に限られた文化的な家電でした。
会社では、いわゆる黒電話の形のものもありました。もちろん交換手に相手先とつないでもらってから話しています。

   


 

着物だから正座? そんなことありません

 

着物だと正座をしなくちゃなんてよく言われます。でもこれは単なる文化の純化です。そういうことも大切ですが、普段の暮らしだからこんな座りかたってしますよ。
文化って心地よさであって、純化ではありませんよね。
奥には着物をかける衣桁も見えます。

 
 

ほら男の人だって障子にもたれて体操座り。お母さんは、腰からしたのエプロンを締めています。ちなみにお母さんは丸髷(日本髪)を結っていますね。僕の曾おばあちゃんも、ずっと丸髷だったそうです。


 

着物に関して女の人は自ら首を絞めていませんか。座り方がつらいとか帯がきついとか。でも家の中なら足を崩して、こんな座り方だっていいんです。

 
 

ほらこっちは女の子なのに体操座りです。イスに座る生活をしている人に限って、畳になるとかしこまって、純化して、あーだ、こーだ言うものです。でも大切なことはイスに座った生活をしていることよりも、ちょっとくらい足を崩しても畳の上で生活をする「床座の文化」だと思います。


[ 映画に見るシリーズ: - - - ]
[ 戻る - サイトマップ - ページトップへ ]


お問い合わせ 〒603-8863 京都市北区雲ヶ畑中畑町202 和楽社中事務局
TEL/FAX:075-406-2119 メール:info@waraku-shachu.com