使うための日本の道具事典

座布団【ざぶとん】

■辞書の意味:敷いて座るふとん。
■和楽の観点:使う人によって百態が生まれる!


■素材と形は?
 布地は木綿、正絹、羽二重、緞子(どんす)、ポリエステルなど多種多様。
 合繊は最初はふっくらですが、へたり(薄く固くなること)が大きですが、木綿は最初はへたりがありますが、長持ちするそうです。
 寸法は特に決まってはいませんが、どの素材も生地一反から十枚とるのが共通点。一見正方形に見えますが、なんと縦の方が少し長いのです。また正面 、表裏もあり、正面は縫い目のない方で、裏は縫い目が隠れています。何とも中身が濃い。これは風呂敷と一緒です。
 また、使えなくなった着物を生地に戻し、座布団カバーにしていたというのを聞いたので、実際してみました。なんと着物の生地の幅(33cm程度)、ちょうど2枚分が座布団の幅と一致。これこそ和のモジュールです。つまり、人の体の幅に影響しているわけですね。


■使い方は?
 座り方に百態。例えば、座らなかったり、座布団の脇に正座することによっても重要な意味がある。居ずまいをただしたり、膝をそろえて正座する。あぐらをかいたり少し膝を崩したりしても、それなりに意味がある。たためば枕、並べれば布団。座布団一枚で百脚のイスの用をたすといえるんじゃないかな。
 ちょっと小さめな小ざぶは玄関先で用います。大型は婚礼用、上客用、還暦祝い用もあります。他にも電話機の下に敷いたりしているおうちもありましたよね。


■ここが和だ!
 使う人が加わって用の百態が生まれるシステム。風呂敷、和箪笥、和室の活用システムに共通 した和の暮らし方といえる。正方形でないところが日本的?(浜ちゃん)



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