使うための日本の道具事典

炬燵【こたつ】

■辞書の意味:冬に使用する暖房用具。熱源の上に木製の櫓(やぐら)を置き、下半身を入れて暖まる。「火燵」とも書く。
■和楽的観点:無駄を嫌う和の暮らしと我慢というライフスタイル!


■素材と形は?
 大きさは30cmほどのものから畳半分四方までいろいろ。基本的に古いものは畳の大きさ、囲炉裏に準じていたそうです。
 熱源と櫓と呼ばれるいわゆる机の部分からなっていますが、昔のものは写真でもわかるように机の板がなかったそうです。麻雀ができませんね…。燃料は炬燵の熱源は炭団(たどん)という木炭の粉を丸く固めたものなどに灰をかけていました。炬燵の種類は大きく四つ。

●掘り炬燵(切り炬燵)…囲炉裏の上に櫓を置き布団を掛けた炬燵の原型です。
●腰掛け炬燵(腰掛け炉)…炉面 を床40cm程度のところにつくり床上に櫓をのせ、床面 (畳)に腰掛けます。いわゆる掘り炬燵ですが、ホントは腰掛け炬燵だそうです。
●櫓炬燵(岡炬燵・置き炬燵)…囲炉裏を火皿に変え、熱源と櫓を一体にした可動式。現在の電気炬燵ががそうです。 写真主のはいずれも櫓炬燵です。
●行火(あんか)…火鉢を小型化した櫓に入れたもの。 右の写真の下の部分です。


■使い方は?
 櫓に布団(最近、この正方形の炬燵布団がなかなか見つかりません)を掛けて下半身を入れて暖まる。現在もいっしょですが、一家団らんの場所に設置されます。いわゆる上の写真のような昔の炬燵は今も売られています。竹細工屋さんに行くと手に入るらしいです。
 基本的に熱源は火ですからよく一酸化炭素中毒になったそうです。
 とかく対座しにくいシャイな日本人にとって卓袱台がでるまで、炬燵は少しではありますが、向き合って座る、唯一の装置だったようです。


■ここが和だ!

 家庭燃料の乏しい都市から普及していったらしいです。諸外国では部屋全体を暖めるという発想で暖房の道具を開発しました。お隣の韓国でもオンドルですよね。日本では十分な燃料がなかったこともありますが、ムダを嫌う暮らしぶりもあったんじゃないでしょうか。もちろん日本の住まいが全室暖房に向いていないと言うこともあります。
 また昔は現役の主婦が炬燵でうずくまることはもってのほかとされていたそうです。お〜コワ。また武士は炬燵に近寄ることは潔しとしなかったそうです。お〜スゲ。でも坂本龍馬が近江屋で暗殺される場面 はよく炬燵でうずくまっていますよね…。(じゃん)


■使っていての感想
 僕はこの櫓炬燵はとってもおすすめです。予想以上に第一暖かい。そして熱源が長持ちする。電気ごたつと違ってうっとうしいコードもないし。小さいので部屋の掃除もしやすい。炬燵の上には正方形の布団を載せます。その上には板は載せませんので、食事の時はお盆を代わりに使っています。ホントこれはおすすめです。(ゆう)



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