■素材と形は?
合羽は中世(鎌倉・室町)末期に、ラシャ(毛織物の一種)製の豪華なマント形のものが南蛮人によってもたらされ、戦国武将に好まれました。近世(江戸)に入ると紙製や布製の合羽が現れたり、マント形の丸合羽に対して袖合羽も生まれ、雨具として広く普及しました。幕末から明治にかけては、西欧のマントやインバネスという男性用コートが伝わりました。
これらは袖なしで着物の上に着ることが出来ました。インバネスは日本で和服用に改良され、トンビ合羽や二重回しの名で流行し、文明開化のころから昭和初期くらいまで広く普及しました。袖合羽は現在、道行(みちゆき)や吾妻コートへと変容して、主に女性用となっています。
また合羽をよくよく見ると羽根を合わせているように作られています。また羽織るものにはなぜか「合羽」「羽織」と「羽」という字がつきます。
■使うてみた感じは?
わりと重みがあって、しっかりしています。畳んでも結構嵩張るところが難点です。写真は道中着用の合羽の一つで、羽織よりも短めの半合羽で、紺木綿の袷(あわせ)で水を通さないように桐油(とうゆ)を引いた紙が中に入っています。前はボタン掛けか紐留めであり、中には刀を指す穴も開けてあるものもあるそうです。
■ここがええねん!
世紀「これから日本人」を目指す人達にとって、旅の必須アイテムになること間違いなしです。ある時は「雨具や防寒具」として、またある時は「道中の休憩時の座蒲団」として、またまたある時は「一文無しで野宿する際のお蒲団」として。「一具三様」、転用性抜群です!
| |
水を弾く具合 |
道具の転用性 |
使用期間 |
環境負荷 |
| 丸合羽 |
桐油紙効果のみ |
抜群 |
手直しで永く |
化繊なら有 |
| レインコート |
完全に弾く |
なし(一様のみ) |
破れるまで |
ごみ |
ビニール傘 |
完全に弾く |
なし(一様のみ) |
破れるまで |
ごみ |
|