コラム・時事和論

舞台劇「くず〜い屑屋でござい」

(2007.9.7) no.098

img知人より、紹介してもらったおすすめの演劇が 2007年9月14日(金)大阪で上演されます。タイトルは舞台劇「くず〜い屑屋でござい」。古典落語「井戸の茶碗」のお話をモデルにした滑稽人情話を前進座さんが楽しく、わかりやすく演じてくれます。江戸時代の風俗やリサイクルなど、現代にも通ずる日本人の知恵や文化の大切さを再発見でる舞台です。ぜひみなさんも、時間が合えば出かけてみてください。

〜ものがたり〜
 むかし、江戸の町に正直者のくず屋さんがおりました。ある日そのくず屋さんが長屋で生活に困った親子にたのまれて、お家に代々伝わる大切な仏像を買いとります。そして、くず屋さんから仏像を買ったお侍さんが中を調べると、中から〇〇が出てきてさあ大変!!
 お殿様も巻き込んで江戸中、てんやわんやの大騒動!! 正直者が江戸の町を駆け抜けるあったかコメディー。

<くるくるお江戸のリサイクル>
江戸時代には、「もったいない」という考え方が生活のすみずみまで行き届いていました。それは、貧しいからではなく、「無駄にしないで何度でも使う」という「物を大切にする」心豊かな文化だったのです。『くず〜い 屑屋でござい』の主人公屑屋さんは、江戸時代のリサイクル業者の一人です。紙くずやボロ布を買い取って、浅草紙(トイレットペーパー)を作っていました。 他にはどんなリサイクルがあったのでしょう。みなさんも江戸の人たちがどんな生活をしていたのかのぞいてみて下さい。今を生きる私たちの生活のヒントになることがたくさんかくれていると思いますよ。


■舞台劇「くず〜い屑屋でござい」(前進座)公演予定

【関西】
日 時  2007年9月14日(金)   開演pm7:00 (開場pm6:30  終演予定pm8:30)
会 場  ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)ホール:大阪市中央区大手前1-3-49
参加費  一般 :3,200円 学生:1,800円(4才〜大学生) 親子ペア4,800円
お問い合わせ 子どもセンターあさひ FAX:06-6951-0056 Email:asahi@kodomo-center.org

【関東】
日 時平成19年10月6日(土) 開場:午後1時10分、開始:午後1時40分、終了予定:午後3時30分
会 場 連雀コミュニティ・センター体育館
入場方法 当日会場へお越しください(先着順)。定員250人。
入場料 無料
お問い合わせ先 生活環境部環境対策課 電話0422-45-1151 内線2523




自然とともに暮らす知恵

(2007.1.29) no.097

img寒三十日の刻積(こくづもり)というのをご存知だろうか。
古くは江戸時代より伝わる天気予測法で、寒三十日、つまり寒の内である小寒から節分までの30日の天候を一年360日に配当して、翌年の風雨・晴雲・温涼・暖冷をうらなう方法である。冬の「寒だめし」とも呼ばれ、現在でも一部の農家で実践・利用されているそうです。この方法を使うことにより、たとえば時期をそろえるのが難しい仏花用のキクなどの開花時期を、8月15日にぴたりとあわせることが可能なのだそうだ。まさに自然とともに生きる人々の偉大なる知恵といったところ。なぜ寒三十日の天候が一年に相当するか、原理は明らかではありませんが、「一年の計は元旦にあり」とたとえられるように、年の節目でもあるこの時期に、さまざまな事象の凝縮がみられたとしても不思議はありません。人体も小宇宙といわれるように、大局的な一年と縮図のような一月には、何らかの法則性や共通性があるものだと感じます。

今年は暖冬で雪のない、とても暖かい毎日を過ごしていますが、これも自然に目を向ければ、暖冬か積雪はどうか予測することができます。カマキリは9月頃に産卵しますが、その卵を産む位置でその年の積雪量がわかるのです。カマキリはその年の積雪をあらかじめ予測し、確実に雪に埋もれない位置に卵を産んでいるのです。なぜそんなことが可能なのでしょうか?詳しいことはわかっていませんが、どうやらカマキリは木の根からの微弱な信号(振動)を察知して、産卵の位置を決めていることがわかっています。木は大地よりその信号を受け取っているようです。

恐るべき自然に生きるものの知恵ですが、わたしたちのご先祖様はそれらの変化、自然を観察する鋭い視点を持っていました。それは昔の日本人自身も、自然の一部となって暮らしていたからに違いありません。これらの知恵や感覚も、今となっては急速に失われています。しかし自然やその摂理が変わったり、なくなったりした訳ではありません。このことは、近年の地球温暖化現象や異常気象などをみても明らかです。現代の知恵によって、昔の知恵は必要なくなりましたが、その人工的な行為も自然を無視して続けていくことはできません。今後の世界にはもっと、日本の昔の知恵、和学が見直され、活用されるべきなのではないでしょうか。そうすることで、より進歩した持続可能な文明を作ってゆくことができると思います。そのためにも、日本に住むわたしたち日本人と、その先人の知恵の持つ役割は、非常に重要であると思えるのです。(じゃん)