■ 和楽四大運動の一つ『おじいちゃん、おばあちゃんと語ろう運動』の実践として僕は祖父の取材をしました。この『おじいちゃん、おばあちゃんと語ろう運動』では是非とも知ってほしい大きな主題があります。それは「戦争以外の戦前」知ることです。僕は昭和47年生まれでもちろん「戦後」生まれである。「戦前」と聞くと、防空壕、もんぺ、配給、赤紙、英語の使えない野球、そして軍国主義…。ずーっと戦争をしているという思っていた。
祖父の取材を通して、重大な事実を発見することになりました。「戦前と戦時中とは違う」という事実です。そしてそれまで描いていた戦前のイメージは「戦時中」のことだったのです。
戦前の暮らしの中には、少年時代はガキ大将がいて宿題もあれば、学芸会もある。学生時代は期末試験もあるし、カンニングをしたりする、電車通学もあるし、恋愛映画を見に行ったりもする。受験勉強、就職難という言葉すらある。少なくとも僕は周りの(戦後の民主主義で育った)大人たちには「この事実」を教えてもらえませんでした。
では「戦争以外の戦前」を知った上で、戦前と戦後の暮らしは何が違うのか。それをひもとき、そして見直せるものはもう一度取り戻したい。七和三洋のバランス(70%の文化的な暮らしと30%文明的な暮らし)の追求への思いがますます強くなってきました。そしてその追求と実践が和楽の目的なんだとあらためて気づかされんです。 |