1977年に京都に生まれる。母方の実家が元呉服店で着物が常に身近にあった。さりとてそんな事に最初は興味もなく、18歳の時、近所なので嵯峨美術短期大学に行く。そこで課題として「和」をテーマに調べ、その感性の奥行きの深さにふれる。和小物の会社に就職するものの会社勤めが性にあわず、3ヶ月で退社。ヒマになったので何かないかと犬の散歩でポスターに出会い「京都ものづくり塾」に入る。そこから、和楽社中に誘っていただき現在女着物の担当をしている。そして、たまたま見た新聞の求人欄から、幸いにもアクセサリーのデザイナー兼職人として4年ほど働かせていただいている。好きなことをして生きているのでかなり自分はラッキーだなあ。と感謝の日々だ。
ゆっくりってどういうことですか?…完成を磨くゆとりの時間。感動が増えました
和の道具を使っているといろんな発見をします。しかし発見をするにはまずその人の感性が豊かでなければいけません。感性というと大げさに聞こえますが、誰でも本来は持っている花を見て美しいなあ、とか感じる心の動きです。だけどこの感性は自分の心に余裕がないと磨かれない。それどころかどんどんすり減っていきます。(実体験から)
「ゆっくり」っていうのはそういう感性を磨く時間・ゆとりの事を指していると思います。和楽な暮らしに変えて感動が一番増えたように思います。ささいな事なんだけど、普段は気にもしていなかった事がありがたいなあ、と感じる。それってかなり幸せなんじゃないかなあ。
和楽な暮らしをはじめて変わったことは?…古い不便な家だけど、毎日楽しいです
きっかけは和楽社中の本部、和楽亭に住むことになった事です。築80年の古い日本家屋の和楽亭はいろいろ大変。だけどすごく人間らしい「家」ってカンジの住まいです。私はずっと今の建て売り住宅はいやだなーって思っていました。便利だけど中身がない「箱」みたい。ローンを35年組んでも、「箱」の寿命は17年なんだって。(某建築家談)少しも本物を使ってない家。そんな薄っぺらい家を重宝がってローンを組む人たちはマスコミにかなり流されていると思います。とうとう使い捨ても家まできたのかって感じです。
本物の家は古くても木のぬくもりがあるし、畳は着物を着るのに大変便利。天気のいい日は縁側でひなたぼっこ。お庭のへちまが咲きました。風がちゃんと通り抜けるので空気が常に新しい。夜は裸電球の薄暗さがしっとりとした気分にさせてくれる。確かに古いのでガタはきています。でも自分で修理した空間は愛着もひとしお。日々、古い不便な家だけど、いるだけで楽しくなってきました。
和の道具も使う機会の多いこと!それが使いだしたら又、楽しい。楽しいがいっぱいの毎日になりました。
距離を置くことで見えてきた、社会の仕組みや矛盾
「お金と時間、どっちがほしい?」と聞いて、ある人が答えました。「もちろんお金。時間はお金で買えるもん」。その会話を聞いて、結局ほしいのは時間なのに、なんでお金が間に入るのだろう?と不思議に感じました。
時間って本当は生まれた時からちゃんと自分が持っているものだよね。そしてお金を得るためには時間が犠牲になる。そのお金でまた時間を買っても、失った時間より少ないんだよ。だけど今の世の中、ホントにほしいものは別なのに、なんだかややこしくしているみたい。
食べ物にしても、近くで作っているのに、わざわざ外国から輸入しているし、仕事もなぜかややこしい仕事が多い。歩いて野菜を買いにいけるのに、それが面倒だからと電車で野菜を買いに行っている。そんな印象を生活のいたる所で感じる。電車のに乗ると当然お金もいるし、電気も使うので環境にも悪い。シンプルがいい。シンプルに生きたいな。
和楽を始める必要な条件は?…ワークシェアできる雇用形態
以前は月〜金の9時〜6時と、いわゆるフツーの人並み(それでも少ない?)に勤めに出てました。それを社中の仕事をするために一日減らしたのです。するとかなり気が楽になりました。
社中の仕事は自分たちで手探りでつくっていく状態ですが、それが仕事、仕事していない。無理をせず、小さくともできることをやっていくというスタイル。それに社中の仕事は家で出来るので、家事をしながらあいた時間にします。生活と仕事がとても良いバランスで行えるのです。やっぱり自宅で仕事はいいですね。
一日減らすだけでかなり会社への所属意識が減った気がしてよいカンジです。まさに職縁から趣縁ですね。
こんなワークシェアができるのはパートという雇用??苅?苅芫?英?????形態か自営業だけでしょう。フリーターはダメみたいな世間での風潮があるけど、フリーターも一種の雇用形態の一つです。正社員では時間の自由があまりにも取れないし、会社が生活の全て、みたいな所があって、気持ち悪いです。そもそも時間に余裕がないとこういった活動は出来ません。
収入は不安定になったけど、日々の生活に必要なお金は案外少ないです。私は毎日笑って、楽しく暮らせるし、日中の空の美しさに感動も出来るのです。みんなも一歩踏み出してみませんか。ちょっとの勇気で意外と誰でもできるんですよ。








