和楽社中の活動内容

和楽な暮らしの70%は<大正時代から昭和30年代前半>の暮らしです。あの時代の暮らしをベースに現代の暮らしをどう改善していくか、これが和楽社中に課せられた課題です。しかしこれはただ単に古い道具に囲まれて暮らせばいい、懐古趣味に走ればいいという物質的な解決ではありません。あの時代を生きた『もとから日本人』と現代に生きる『これから日本人』の融合が、和楽のもっとも重要な解決方法のひとつだと考えます。『もとから日本人』と『これから日本人』の融合とは、コミュニケーションであり、行為としての知識と知恵の受け渡しに他なりません。そのとき、先人から受かり、それにほんのちょっとだけ30%だけ現代のテイストを付け加えさせてもらい、次の世代に受け渡していくという謙虚な姿勢が重要なんだと思います。和楽社中では、上記の『もとから日本人』と『これから日本人』の融合を念頭に置き、社中の任務の形態(再考、再利用、仲介、啓蒙)と領域(伝統的歳事、衣、食、住)にそって、さらに七和三洋の精神のもと、以下の一事業五活動を行っています。

『もとから日本人』…昭和10年代までの生まれで、伝統的な日本の暮らしを幼少から実体験で経験している層。
『これから日本人』…必ずしも年齢で区分することは適切とは言えないが、昭和40年代(高度経済成長期)以降に生まれた20〜30歳代を中心とした、「日本人」として目覚めた傾向を持つ層。

1.各種事業…着物、古道具リサイクルから古民家リフォームまで

着物や和の道具を普段生活の道具として取り入れられるよう、リサイクルをしていく。そんな思いから始めました。古着の着物の大きさをはかったり、道具の状態を調べたり…。写真をきれいにとって、ホームページあげています。そのとき心がけていることは、できるだけ、和楽な暮らしの視線での着物選び。高価な着物もあれば普段着の着物もあります。社中では友禅染や西陣織をその範疇としたとき、それはもはや和楽ではなくなります。

2.社中日活動…毎月二日の会合と事務活動

月に2回社中日と称して集まっています。午前に各担当者から報告と午後からは各自の作業をしています。次月の歳事を何にするか、社中旅行でどこに行くか。そんな楽しいことも考えたり、名刺を作ったり、書籍を整理したり、そういう地味なこともしています。またお昼は1000円で4人〜5人分の食事を用意します。これがなかなか難しい。

3.道具レスキュー活動…解体中の古い家を見つけたら飛び込め

解体中の古い家屋があったら、有無も言わずに「すみません。いらない道具もらっていいですか」。もちろん、ほとんどの場合、すでに道具屋さんが買い取っているので、あまり道具はありませんが、でも机や長持ち、火鉢などまだまだ使える道具たちがいっぱいいます。いっしょに解体されてしまい、ゴミになってしまうそんな道具たちを救うのが道具レスキューです。和楽亭の建具も道具レスキューで救った建具たちです。

4.歳時活動…毎月第一土曜日は歳時の日

毎月一回をペースに季節の行事、歳事に関することをしています。和楽亭で実際、歳事をしたりする他、社寺仏閣にも出かけたりもします。例えば、1月ならお宮参りですが、戎市にも出かけます。4月は下旬の「壬生狂言」が恒例です。ただ社寺仏閣の歳事に出かけるだけでもありません。雲ヶ畑(詳しくは雲ヶ畑奮闘記をご覧ください)の地域の一員として地元の行事にも参加しています。地域のために何かをする、これは奉仕の気持ちというよりも義務。

5.社中旅行活動…日本の残る土地に出かけよう

社中では、日頃の活動に対して「よくやったよなー」という意味を込めて、年数回をペースに社中旅行をしています。伝統的な町並みの残っている町などに出かけます。宿泊先もこっています。できる限り木造で、古くからのお宿を選んで旅します。もちろん格好は着物ですよ。社中が街に出ることは和楽の宣伝ですからね。旅先ではできるだけ地元との人ともお話ししたり、実際、話したり目にすることは、ホントいろいろ勉強になります。

6.ホームページ活動…多くの人に伝えたい、知ってほしい

全国の『これから日本人』に対し活動をより広げるために、ホームページの運営を行っています。実際のところ、大きい組織ではない和楽社中にとってインターネットは大きな武器です。亀山社中の蒸気船のようなものです。和楽考で勉強したことをまとめ発表したり、日頃抱いている思いを伝えたり、そして活動資金のためのショップを展開したり。准社中員で参加してくれる方には是非、自分のコーナーをもって何か伝えてほしいと思っています。


 

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